MotionBoardを試してみた-ダッシュボードは自分で作れるのか?

コウノ工房のコウノです。
MotionBoardはBIツールの中でもダッシュボードを作るのに特化しています。グラフやヒートマップ、地図など、データを様々なチャートに可視化できます。データを表形式でしか可視化できないと、全体を把握するのに時間がかかり、自社の強み・弱みの大枠を捉えたり、説明するのに時間がかかります。
データは蓄積されているけれど表現の仕方がわからないときにMotionBoardは役立ちます。エンジニアでなくても直感的に操作できますので、初めてBIツールの導入を考えている中小企業にもおすすめです。
なお、Motionboardの概要は理解しているから、試しに使ってみたいという方は、以下のリンク先からお気軽にお問い合わせください。
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導入の背景
担当者の勘や経験で活動するのではなく、データに基づいて高い精度で行動したい。ただ、表になったデータだけでは、どうやってデータを活用したらいいかわからないので、棒グラフや円グラフ、地図などで表現できたら少しは行動しやすくなったりアイデアが湧いたりするのでは?という目論見から導入することになりました。
- データを活用した販促・事業活動をしたい
- データのアウトプットを表だけでなく、遷移・比較がわかるようなグラフでも表現したい
- BIツールで表現したチャート等を資料に流用したい
簡単に言うと「自社のデータをGoogle Analyticsのように表現しようぜ」ということです。まずは、事象の概要を直感的に把握して、気になるところを詳細なデータで分析できるようになるのを理想的なデータ解析の形と判断しました。
MotionBoardとは
MotionBoardは、データをグラフや表など様々なチャートを使ってわかりやすく見える化できるツールです。ここでは、MotionBoardの特徴や機能を具体的な画面イメージを使って解説します。
Motionboardの機能・特徴
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グラフならエクセルでもいいじゃないかという声もありそうですが、外部システム連携機能を活用すればデータがリアルに変わるので常に最新のデータでチャートを確認できるのがBIツールのいいところだと思います。
チャートと明細を連動させることも可能で、チャート上のデータポイントをクリックすると、該当の明細だけを表示することもできます。
外観・利用イメージ
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1枚の白紙のキャンバスにチャートを配置してダッシュボードをつくります。ITスキルよりもダッシュボードセンスが問われます。
ウェブデザインの経験があるからダッシュボードも簡単に構成できるかなって思いましたが、ダッシュボードとウェブサイトは若干デザインの傾向が違っていて、なかなかシックリくるものが作れませんでした。エンジニアが苦手なジャンルの仕事かもしれません。
MotionBoardの動作環境
Cloud版であれば、通常のWindowsやMacのパソコンのGoogle ChromeやMicrosoft Edgeで動作します。詳細は商品のホームページを参照ください。オンプレミス版もあります。
実際に使ってみた感想
実際に使用してみて感じたことを書いてみたいと思います。私の感想だけでなく、実際に利用してみたかたが感じたUI/UX、操作のしやすさ、カスタマイズの自由度、サポートの質なども紹介します。
よかったところ
項目追加や、テーブル結合(JOIN/UNION)ができるのでデータの扱いには困りません。BIツールを使用している企業が少ないのか、You Tubeやブログで使用方法を解説している人は少なく、使用方法に困ったら、ウイングアーク社のマニュアルとe-ラーニングを調べながら進めていくしかなさそうです。ただ、マニュアルは読みやすく詳細に解説したものとなっているので、不明点は解消できました。
わるかったところ
ボードに縦横スクロールがないので、画面全体をキャンパスとして表現しないといけないため、配置できるチャートの数に限度がある。
利用者の口コミの紹介
良い口コミ
- 色々な表現が可能でデータ分析画面などユーザー独自で作成可能
- 様々なチャートが用意されている事で比較的簡単にボードが作成出来る
- EXCELやACCESSを利用して情報共有しているなら、それをMotionBoardで作り直すと散財する情報を一元化することが出来ます。
やはり、機能が多彩であることにメリットを感じる人が多いようです。私が利用する限りでは、機能が不足して困ったことはありませんね。
悪い口コミ
- 機能が多すぎて、アイテムを選択する時に何処に何の機能があったか分からなくなるので、検索できると良い
- 機能が多彩なゆえ、大まかな操作を覚えるまでに時間を要します
- デザインがあまりスタイリッシュではないことが個人的不満点です。
一方で、機能が豊富すぎることにより、習得までに時間がかかるという側面もあるようです。たしかに全く使わないチャートも多くて、どこで何を設定したらよいかわからなくなることもあります。ただ、詳細なマニュアルが有るため、マニュアルで調べながら開発を進めれば、最初は時間がかかるかもしれませんが、問題なく開発できるようになると思います。
価格・コストパフォーマンス
データベース接続まで検討するなら、Professional Editionに加入する必要があります。
導入するメリット・こんな人におすすめ
MotionBoardを導入することで、企業はリアルタイムのデータ分析や可視化を迅速に行うことができ、意思決定のスピードと精度を大幅に向上させることができます。特に、膨大なデータを簡単に整理し、グラフやダッシュボードに変換できるため、複数の部門が連携してデータに基づいた行動を取ることが可能です。また、クラウド型のため、コストを抑えながらスケーラビリティに優れた柔軟な運用ができ、短期間での導入が可能です。
データ分析が好き・得意な人がいて、データ分析にコストを費やせる職場での活用が適しています。特に、大量のデータがあるものの使いこなせていない職場には最適です。また、業務の効率化やリアルタイムのデータ活用を進めたい企業、エンジニアでなくても直感的に操作できますので、初めてBIツールの導入を考えている中小企業にもおすすめです。
導入の一歩を踏み出すためのアドバイス
MotionBoardを導入する際、まずは小規模なプロジェクトでの試験運用をおすすめします。これにより、必要な機能やデータ連携の確認ができ、運用中に生じる課題も事前に把握できます。また、社内のキーユーザーを育成し、ツールの活用方法を習得させることで、全社的なデータ活用文化の醸成がスムーズに進むでしょう。クラウド型の利点を活かし、段階的な導入を進めながら、企業全体のデータ活用の基盤を整えていくことが成功の鍵です。
まとめ:BIツールは導入すべき?
ダッシュボードを使うことは頻繁にありますが、実際に作ってみたのは初めてでした。いやぁ、ダッシュボードを作るのって難しいですね。言うは易く行うは難しです。BIツールを扱うには、ITスキルだけでなくデータ分析やデザインのスキル、ビジネスセンスといったデータサイエンティストの能力が必要になることを痛感しました。
ただ、BIツールの導入は、データ活用を強化し、迅速な意思決定を支援するために非常に有効です。特にMotionBoardは直感的な操作性や柔軟なカスタマイズ機能を備え、初めてのBIツール導入にも最適です。データが増加し、競争が激化する現代において、BIツールを活用することで、企業の成長を加速させる重要な武器となるでしょう。MotionBoardに興味がある、導入してみたいというかたは、お気軽に下記リンクからお問い合わせください。
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