Uipathを使ってみた感想
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世界中で多くの導入実績があるRPAツール「UiPath」を使ってみました。導入の背景や使ってみた感想などをまとめました。
導入の背景
RPAを導入したのは、業務効率化による人手不足の解消が狙いです。しかし、肝心な業務の整理が未着手で、紐解く人もいなかったので停滞しておりました。Uipathを導入したときの背景をまとめるとこんな感じです。
- データ入力だけで1日が終わってしまうことがあるので自動化したい
- しかし、担当者が状況に応じて判断を加えていたのでRPA導入が停滞&属人化が進行
- 単純作業の繰り返しになるように業務フローを見直した
RPAという言葉は新しいけど、システムによる業務効率化は普遍的なテーマで、業務の簡素化に苦労するのは今も昔も同じです。かつては、エクセルのVBA開発で解決を図るのが主流でしたが、RPAがこんなにブームになったのは「ロボット」という言葉の響きが多くの人の心を掴んだのではと思っています。
外観・利用イメージ
RPAとは「Robotic Process Automation」の略語で、パソコンで行っている事務作業を自動化できるソフトウェアロボット技術のことです。ヒトが日常的に行っているマウスやキーボードの操作を記録して実行します(シナリオ作成と呼んだりします)。上記の動画では、シナリオ登録から実行までのデモになっています。
機能
RPAを活用した事例で最も有名なのが、以下のようなデータの転記だと思います。
エクセルで管理しているデータを基幹システムに入力する。
- エクセルデータを所定の場所におく
- ロボットを起動する
- エクセルを開く
- 基幹システムを起動する
- 該当する業務画面を開く
- 入力項目にエクセルデータを貼り付ける
- 登録ボタンを押す
- 3~5を繰り替えす
- 基幹システムを閉じる
- エクセルを閉じてファイルを削除する
- 完了メッセージを出す
本来なら、基幹システムにCSVアップロード機能をつけるのが筋だと思います。しかし、仕様変更に費用や時間をかけるなら、システムに入力するという単純行為をロボットにやらせてしまおうというシナリオです。
よかったところ
マニュアルが英語表記の章もありますが、You Tubeをみながら開発を進めることができます。比較的安価でUipathを扱っているシステム開発会社は多いので、導入に苦労しそうであればシステム開発会社に相談するのもありだと思います。
- 利用者数が多い
- 動画・ドキュメントのマニュアルがある
- 結構独特な業務アプリでも問題なく操作できる
わるかったところ
デザインや言い回しが欧米独特なので、慣れるのに少し時間がかかります。
- デザインや言い回しが、欧米風で少しわかりにくい
- Uipath社と直接契約はできない
Uipath社から希望価格を聞きましたが、仲介が入ることによって費用が高くなる感じはありません。
価格・コストパフォーマンス
プランによって月額利用料が異なります。開発と実行で1ライセンスずつ契約したら、年間70万円くらいです。
こんな人におすすめ
定例作業が多く、パートさんを雇うのに苦労している職場に役立ちそうです。
まとめ
ほとんどのシステムを操作できるので、自動化したい業務をポンポン思いつくことができる職場には有益なツールです。転記や照合業務に大きく役立つと思います。
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