Active Directoryのグループポリシーで特定のWebページをIEモードで開く設定をする方法

コウノ工房のコウノです。
特定のWebページをIEモードで開く方法を解説します。
Internet Explorerのサポートは2022年6月15日に終了し、2023年2月14日以降完全に利用できなくなりました。日常生活には支障がないと思いますが、ビジネスの世界においては、IEでなければ利用できないWebページが残存しています。
そのようなWebページはMicrosoft EdgeのIEモードを利用してアクセスする必要がありますが、ITに詳しくなければなんのことやらという感じだと思いますので、Active Directoryのグループポリシーを使って管理している端末に対して一元的に設定しました。
\自社にノウハウが貯まる業務代行/「パソコン業務・情シス代行」を詳しく読む
IEモードで開くサイトの一覧ファイルを作る
IEモードで開くWebサイトの一覧をxmlファイルで作ります。XMLは「Enterprise Mode Site List Manager」というツールを作る方法が一般的ですが、複雑なXMLではないのでテンプレートを掲載します。
設定手順
以下のXMLを用意します。
以下、グループポリシーの設定手順です。
IEモードで開くサイトの一覧ファイルの保存先を設定する
Edgeを起動したときに、「IEモードで開くサイトの一覧ファイルを作る」で作成したIEモードで開くサイトを記載したxmlファイルを読み込む設定をします。
設定手順
以下の手順で設定します。
- コンピュータの構成(ユーザーの構成) > ポリシー > Microsoft Edge を選ぶ
- 「エンタープライズモードサイトリストを構成する」をダブルクリック
- 「有効」を選ぶ
- 「エンタープライズモードサイトリストを構成する」にxmlのパスを記入する
- 「OK」を押す
IEモードを有効化する
IEモードのサポートが終了していることもあり、Edgeの初期設定はIEモードが無効になっています。本設定でIEモードを有効にします。
設定手順
以下の手順で設定します。
- コンピュータの構成(ユーザーの構成) > ポリシー > Microsoft Edge を選ぶ
- 「Internet Explorer統合を構成する」をダブルクリック
- 「有効」を選ぶ
- 「Internet Explore モード」を選ぶ
- 「OK」を押す
別ページへ遷移したときもIEモードを有効にする
IEモードで開いたページにあるリンクやボタンから別ページに遷移したときもIEモードを継続するように設定します。この設定をしないと下層ページに移動したときにIEモードが無効になってしまうことがあります。
「https://www.xxxx.com」をIEモードで開く指定をしたが、下層ページの「https://www.xxxx.com/example.html」に移動したらIEモードが無効になってしまった。
設定手順
以下の手順で設定します。
- コンピュータの構成(ユーザーの構成) > ポリシー > Microsoft Edge を選ぶ
- 「Internet Explorerモードのページから開始した場合、未構成のサイトへの "ページ内" ナビゲーションがどのように動作するかを指定する」をダブルクリック
- 「有効」を選ぶ
- 「すべてのページ内ナビゲーションをInternet Explorerモードで維持する」を選ぶ
- 「OK」を押す
IEモードで開かないときは
上記の設定してIEモードで開かないときは、以下を確認・実施してください。
Internet Explorerモードサイトの一覧を確認する
- Microsoft Edgeを開き「edge://compat/enterprise」にアクセスする
- 「エンタープライズ サイトの一覧」の「場所」に記載されているXMLファイルのパスが正しいことを確認する
- 「強制的に更新」をクリック
- Microsoft Edgeを再起動してIEモードで開きたいサイトにアクセスする
まとめ
特定のWebページをIEモードで開く方法を解説しました。ご不明点があればメッセージいただければと思います。


RPA・ITツール導入・検討